国立新美術館の一階に 模型 が展示されてます。
縮尺1/100 の 模型は
麻布三聯隊 といわれてた 第一師団歩兵第三聯隊兵舎 の模型です。
上からみると 日 の字にみえるようです。
当時、日本一のモダン兵舎 というような事を、三島由紀夫も 奔馬 でいってます。
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黒川紀章+日本設計 設計のモダンなたてものが国立新美術館です。
この場所は戦後は東京大学の研究機関だったようです。(戦前は麻布三聯隊)。
防衛庁跡地にできたミッドタウン(戦前は歩兵第一聯隊)。
そしてTBSの敷地 (戦前は近衛歩兵第三連隊)。
昭和11年の雪の日の2・26事件は、この三つの一部決起将校の起こした事件です。三島由紀夫の 奔馬 には、麻布三聯隊のことが、かいてあります。勲たち三人が堀中尉を訪ねる場面で ‘ 六本木で電車を下りて、霞町三番地のあたりから、麻布三聯隊の正門のほうへ廻って下りてゆく坂道を辿り、坂下の一軒の家をみつける~ ’ 北崎の家 です。この北崎の家は 春の雪 にも登場します。(うつくしく あるいは うつくしくなく 登場します。) 「Baroqueは おそらく架空の小説のその道あたりを たどってみい・・・・。それも こそこそと辿ってみたい。 只今・現在の現実を直視しようとしないで、小説や歴史の道をたどるのは、楽(たの)しいし 楽(らく)です・・・。」 三島のこの小説は特定のモデルはなく、昭和10年前後に数多く発生したテロリズムやクー・デタ計画に似てはいるそうですが、同じではないそうです。このあたりは、江戸時代は大名屋敷の広大な敷地であったようです。六本木ヒルズも、ミッドタウンも長州(萩藩)・毛利家だったそうです。ミッドタウンには御殿があったようです。ヒルズ内には乃木希典の生誕の碑もあるようです。近くの自宅邸内にあった小社は乃木神社として今も奉安されてます。今では六本木といわれてるこのあたりの施設は戦争直後は 米軍が使用してました。陽気な アメリカの兵隊さん達のあふれる モダンな町 六本木 の誕生です。
ラベル: 展覧会